熊本市内の状況(大規模開発)

震災後一年を過ぎた熊本市内では、おそらく何百年に一度であろう大規模開発工事が、同時期に至るところで行われています。

被災した住宅やマンションなどの復興も、まだ道半ばな状況での市内での建設ラッシュの様子には、少し違和感も感じます。

先日東京でみた豊洲周辺など湾岸のマンション建設ラッシュや、オリンピック関連施設の建設ラッシュを見ると、一抹の不安を覚えますが…。

 

■交通センター後の桜町再開発

■熊本駅在来線駅舎の建替

■被災した熊本城の修復工事


桜町再開発

元交通センターなどのあった桜町再開発は、今回の熊本地震の発生により見送りの可能性も論じられてはいましたが、2月に起工式も開始されて本格着工となっています。

再開発の施行区域は同市中央区桜町の旧熊本交通センター一帯約3・7ヘクタール。施設規模はS一部SRC造地下1階地上15階建て、延べ16万0330平方メートル。

バスターミナル、シネマコンプレックスを含む商業施設、共同住宅、ホテルなどのほか、市の大型MICE(国際的なイベント)施設「(仮称)熊本城ホール」が入居します。


熊本駅在来線駅舎の建替

熊本駅の在来線の建替え工事も、ひっそりと大規模に行なわれています。

この3年近くは毎週新幹線で熊本には通っていたのですが、在来線は乗る機会が無いためか、工事が進んでいた事にも気付いていませんでした。

 

確かに下記のブログの記事のように「どこ通るねん!」って突っ込みたくもなる場所もあります。

まあ、まだ乗降客少ない線のところなので、反対側のホームも全部出来ないとまだわからないかもですが、狭いところはすれ違えなくて怖いです。最近は安全柵のある駅に見慣れているので、「黄色い線の内側をお通り下さい」といわれても通れない状況は、発着数少ないローカル線とはいえいかがなものかと。

 

たまたま見つけた記事でしたけど、安藤忠雄御大の熊本駅は自販機もお決まりの安藤カラーでした。

本当にこんな大きな木造大屋根も必要なのでしょうか?

渋谷駅も迷った事ありますし確かにヒドかったけど、いろいろ考えさせられます。

 

祝・完成!? 熊本駅高架ホーム

https://blogs.yahoo.co.jp/mildwest_95/12300005.html

 

なんだ?これは・・・安藤忠雄の設計した「新」熊本駅

http://onodekita.sblo.jp/s/article/151092875.html

 


熊本城の修復工事

熊本城の天守閣の修復も始まり、6階以上の鉄骨部は解体して再建するそうです。

天守の正確な図面とかが残っていないし消防法の問題もあるので、最近趨勢の木造再建は難しいようです。

また今の天守は昭和35年(1960)に建てられたRC造であり、耐震構造に適ったものではないため、新たに建替えでは現在の石垣の状況で基礎まで現行の建築期基準法への適用が難しいとのこともあるようです。

法令関係についても例外事項を設けて改正すればよいのでしょうが、本格的な木造復元となるとコストや期間的にも課題が多い事が残念です。


ブルーインパルス(おまけ)

4月23日の熊本の快晴の青空に、ブルーインパルスの白線が美しく映えました!

とても多くの人に勇気を与えていることでしょう。

見てるだけで目頭が熱くなってきます。

頑張れ熊本!復興を願って!

ブルーインパルスが晴天の熊本城上空に