2月例会「熊本地震」に学ぶ 170225

2月例会「熊本地震」に学ぶ

建まち誌「熊本地震特集号」セミナー「熊本地震」に学ぶ

  日時2017225日(土) 17:0020:00

  場所:アミカス2F 視聴覚室

  参加:会員18名 会員外10名 / 計28名

 

講師:第1部 多賀直恒氏(九州大学名誉教授)

   第2部 西村正巳氏(M-arc設計)

 

 第1部は多賀直恒教授による「熊本地震の特性と建築技術者への問題提起」というテーマでの講演。九州地方の地震環境、被害から学ぶこと、被害の実態、被害の特徴、マンション被害の中で非構造壁の被害実態に対しての問題提起。また住宅の耐震化に向けて壁となっている費用負担など、様々な角度の切り口から熊本地震に対する考察がありました。

 

 第2部は「熊本地震からもうすぐ1年。地震のその後、熊本の今。そしてこれから座談会」。まず熊本在住の西村正巳さんにより震災直後からの体験談。車中泊や水の確保にも苦労された話。避難所の仮設間仕切を提案した話。住まいるダイヤル・建物修復支援ネットワークでの活動状況。そして自宅マンションの管理組合理事として、応急修理制度の実態の説明がありました。被災者を早急に元の生活に近い環境に戻す制度なのに矛盾した対象範囲の制限があり、加えて別の建築士が安易に居住者への情報提供し管理組合の信頼関係構築にも苦労され、応急処置をどう行うかの方針すらまとまらない状態との事。制度の壁が復旧を阻害している生の声を聞き、震災とは違う被害があることに胸が痛くなりました。

 その後新建会員が見た熊本地震として4名の話がありました。古川さんからは仮設住宅の話(従来の仮設住宅より住戸間が広く木材が多く使用された快適性を増した仮設住宅)、大坪さんからは阿蘇のカルデラが出来た頃までさかのぼり太古の歴史からみた熊本の地形と地層の話、渋田さんからは被害にあわれた住宅の図面を分析した1階・2階の重ね図を明示し、壊れてしまった後を見ても分からなかった問題点(構造上の欠陥)を明らかにしていただきました。最後に矢野さんからは、地震の事を勉強してしる私達に、話は聞いているけれど「実際に防災グッズを整備し、枕元に懐中電灯を置いている人は?」と、核心をついた問題提起がありました。

 セミナー後は、近くのお店に場所を移し懇親会にて引き続き13名の参加で感想を話しました。震災後1年になる熊本地震ですが、隣の県である福岡でもNEWSで流れる程度の情報は分かるものの、復興の実態は伝わってきていない事を気づかせていただきました。

(報告 / 巻口義人)

福岡支部が協力して出来上がった新建の「建まち誌 11月号」を

さらに学びを深めようと企画したセミナーです。 

たくさんの方のご参加をお待ちいたしております。

 

 

■伝助での申し込みも受け付けています。

http://densuke.biz/list?cd=gDYcSF77Sp4TbuT2 

 

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Microsoft Word - 2017年2月 熊本地震 勉強会 フライヤー2
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