延期になった仕事の再開で、宇城市に行く事になりましたので、その付近の状況を報告します。翌日は川尻の古川設計室さんもお見舞いに訪問して、新建福岡支部からの支援の一部をお届けしました。
[熊本への交通状況]
高速の九州道は熊本インター以南が御船インター付近まではいつもの様に大渋滞でしたので、菊水インターより熊本港廻りで向かったらスムーズに行く事が出来ました。もし熊本市の南部へ行かれる方は、状況によってはこのルートが良いかもしれません。
■宇城市周辺の状況
道中はやはり有明海沿岸の干拓地のため地盤がわるいのか、古い家屋の瓦屋根の被害は顕著でした。レンコン畑なども多かったです。比較的新しい木造住宅地などで被害の見られるところはあまり無かったと思います。
2回目の本震時は津波警保も発令されましたが、周辺に避難する様な高台や建物も全く無く、深夜の事もあり怖かっただろうと思いました。
宇土市役所の被害はそこだけが顕著でしたが、周辺全てが同様の状況ではない様です。既に一部のバルコニーなどの解体も進んでいました。
■川尻町から嘉島町にかけての状況
翌日の午前中には、新建福岡支部の宮本さん達が中心となって復旧の支援をされた、川尻町の「古川設計室」さんをご訪問して、支部からのお見舞いをお渡ししました。ちょうど安藤邦廣先生もいらしていたので、一緒にお話をとお誘いを受けたのですが、残念ながら次の用事もあってそちらを後にしました。(写真は古川さんのFBからお借りしました。)
川尻から嘉島を通って益城町に向かいましたが、熊本市南部周辺とはどこも同じような被災状況でした。しかし震源であった益城町中心部に近くなるにつれ、住宅の崩壊や道路の損傷等の被害の大きくなる惨状に、今回初めて同行したスタッフも皆言葉が無い様でした。
震災後約1カ月が経過しましたが、道路の整備や水道の復旧作業は始まっていますが、ほとんどの被災して倒壊した家屋はまだ手付かずの状態です。今後どういった復旧計画が進んで行くのか、行政も個人もまだまだ悩ましい状況だと思います。
■西原村から南阿蘇にかけて
益城町を離れて西原村を抜けて南阿蘇に向かうグリーンロードへ向かいましたが、西原村の被害もかなり広範囲で大きいと感じました。こちらもまだまだ復興に向けての準備までは進んで行けないようです。
グリーンロードは緊急の補修もかなり早期に行なわれた様で、素晴らしい阿蘇の風景を眺めながらのいつものドライブコースとなっていました。南阿蘇へも熊本市内から1時間足らずですので、後述しますが阿蘇のお店やホテルなどの支援にも皆さんぜひおいで下さい。